Translation and Localization Resources | SimulTrans

Webサイトのローカライズに必要なファイル

作成者: サイマルトランスチーム|2025/12/03 11:36:50

Webサイトを翻訳するには、Webサイトやブラウザベースのソフトウェアに表示されるファイルがあれば十分だと考えがちですが、実際にはそうではありません。  本ブログでは、サーバーサイドスクリプトアプリケーションの翻訳に必要なファイルを一覧にしてご紹介します。ローカリゼーションキットを不足なく準備するためにぜひお役立てください。

翻訳対象のファイル一式をまとめたローカリゼーションキットを作成する際に、インターネットからファイルをダウンロードしたり、ブラウザからソフトウェアファイルを保存したりする人が多いのですが、   サーバーサイドスクリプト(ASP、JSP、PHP、ColdFusionなど)を用いて構築されたWebサイトを翻訳する場合、この方法では残念な結果に終わることが少なくありません。サーバー上にあるファイルを収集して不足のないローカリゼーションキットを作成し、すべてのソースコードとデータベース内のテキストがキットに含まれていることを確認する必要があります。

ASP(Active Server Pages)やJSP(Java Server Pages)、ColdFusion、PHPといったスクリプトは、サーバー上のソフトウェアを使用してユーザーが目にするページを生成します。ブラウザに表示されるページは、多くの場合、ソースファイル内の一部のテキストとデータベースのコンテンツを組み合わせて動的に作成されたドキュメントです。

サーバーサイドスクリプトをターゲット言語で使用するために必要なコンテンツを完全にローカライズするには、特定のブラウザセッション向けにコンパイルされたファイルではなく、サーバーのディレクトリツリーから直接取得したソースファイルを用意する必要があります。ソースファイルとは、スクリプトファイル(ASP、JSP、ColdFusion、PHP)やコンテンツデータベース(OracleSQL、Accessなど)、ローカライズが必要なグラフィックファイルなどのことです。

WordPressHubSpotのマーケティングプラットフォームをご利用の場合は、サイトをSimulTransに接続することで翻訳プロセスを自動化することも可能です。

サーバーサイドスクリプトアプリケーションのローカライズに必要なファイル一覧

  1. サーバーサイドスクリプトファイル(ASP、JSP、CFM、PHPなど)
  2. スクリプト以外のブラウザファイル(HTML、XML)
  3. カスケードスタイルシートファイル(CSS)
  4. バックエンドデータベースのコンテンツ(Oracle、SQL、Accessなど)
  5. 企業向けソフトウェアのスクリプトとテンプレート(eコマースソフトウェア、Enterprise JavaBeans、通貨換算ユーティリティなど)
  6. レイヤー化された編集可能なフォーマットのグラフィック(Photoshop、Fireworksなど)

追加の参考情報

適切なファイルに加えて、以下のような参考情報をローカリゼーションキットに追加しておくと、役立つことがよくあります。

  • ソース(原文)言語の用語集
  • 翻訳済みの用語集
  • 製品の参照情報や概要情報(翻訳対象にならない場合もあります)
  • 旧版の翻訳ファイルとそれに対応する原文ファイル
  • プロジェクトに活用できる翻訳メモリ
  • ライティングやデザインのルールをまとめたスタイルガイド
  • 対象読者に関する情報
  • 希望するプロジェクトスケジュールと最終納期

その他の考慮事項

  • 翻訳によってテキスト量が増えた場合の対処方法(最大30%長くなることがあります)
  • エンジニアリングおよび出版に関する連絡先情報
  • エンジニアリング要件の概要(ビルドプロセスなど)
  • テスト要件の概要(ローカリゼーション、インターナショナリゼーション、互換性、機能性をテストする際の要件を記したもの)

Webサイトのローカライズを予定されている場合は、お気軽にお問い合わせください。競争力のある価格で、専門的なサービスをご提供いたします。


この記事は2012年8月に初掲載された記事を更新したものです。