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SCORMとは?

作成者: Margarita Núñez|2023/26/05

SCORM(Sharable Content Object Reference Model)は、eラーニングのソフトウェア製品のための技術標準規格であり、オンラインでの学習コンテンツと学習管理システム(LMS)間の情報伝達の方法を管理します。LMSは、ユーザによる登録及びコースの受講を可能にするコンテンツのパブリッシュを実行するプラットフォームです。今日では多くのオーサリング・ツールやLSMが利用可能であるため、SCORMが標準化し、あなたがどのプラットフォームを使用するかに関わらず、eラーニングコースのストラクチャが相互運用可能かつ再利用可能であることを保証しています。

SCORMはeラーニングシステムにおけるeラーニングコンテンツへの広いアクセスを目指しています。コンテンツを蓄積および配信し、どのようなデバイスからも、学習者がアクセスできるようにしています。

SCORMに準拠したeラーニングコースでは、各ユーザに関して以下の記録を残すことができます。

  1. 時間
  2. 達成度
  3. 合格/不合格
  4. スコア

SCORMパッケージ、「PIF」とは?

SCORMに準拠したパッケージはZIPファイルですが、「パッケージ インターチェンジ ファイル(PIF)」として知られ、以下を含んでいます:

  1. マニフェストファイル。コンテンツファイルのストラクチャや優先順位を明示します。
  2. スキーマファイル。マニフェストファイルに含まれるファイルやそれらをいかに使用すべきかといった情報を含みます。
  3. リソースファイル。コースコンテンツには、例えばHTMLファイル、図、音声やビデオファイルなどがあります。

オーサリング・ツールを利用してSCORMパッケージを作成でき、LMSを通じてそれを配信することができます。 Eラーニングコースに使用できるフォーマットのバリエーション(Word、ビデオ、PowerPoint、PDFなど)は、オーサリング・ツールによって異なります。しかしながら、最新のオーサリング・ツールであれば、コンテンツをXLIFF ファイルにエクスポートすることが可能です。

XLIFFファイルは、ローカリゼーション業界で最も広く使用されるCATツールに対応したファイルです。このフォーマットはエクスポート/インポートのプロセスをスムーズにし、翻訳完了後、翻訳されたファイルをインポートするだけで、準備完了となります。

SCORMの利点は?

SCORMに準拠したeラーニングコンテンツを使用する利点は多数あります:

  1. 学習者に一貫したeラーニング経験を提供できる
  2. 学習者の進捗を把握・説明できる
  3. コースコンテンツを手頃な料金でメンテナンスできる

SimulTransがお手伝いします


チームが既に開発したコースコンテンツから、SCORMパッケージを作成する必要がある場合もあるでしょう。SimulTransは、既存のeラーニングコースのコンテンツをまずSCORMに準拠したコースに変換し、それから必要な言語に翻訳します。


SCORM作成のプロセスをアウトソーシングすることにより、お客様のeラーニングコースを、コンテンツを再利用して別々のアセットからSCORMに準拠した1つのコースに再構築することができ、時間とお金の節約にもなります。