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どの中国語を使えばよいのか

作成者: サイマルトランスチーム|2025/12/03 11:45:10

中国語は世界で最も広く使用されている言語の1つであり、世界中に13億人以上の話者がいます。いくつかの方言と字体があり、話し言葉では普通話(マンダリン)と広東語の2つが主要な方言です。書き言葉では、簡体字と繁体字の2つが最も一般的に使われる字体です。話し言葉と書き言葉の間には明確な対応関係があるわけではありません。

普通話

標準中国語、北京語、国語、またはマンダリンとしても知られる普通話は、中華人民共和国、台湾、シンガポールの公用語です(国や地域によって名称が異なる場合があります)。中国語の方言の中で最も広く話されており、世界中に9億人以上の話者がいます。普通話は、異なる方言を話す人同士がコミュニケーションを取るための共通語としても用いられています。また、学校で教えられ、政府機関やメディアで使用される言語でもあります。

広東語

一方、主に香港、マカオ、中国南部の広東省で話されているのが広東語です。マレーシア、シンガポール、カナダなど、世界の他の地域の中国系コミュニティでも使用されています。

簡体字 

中国語には、簡体字と繁体字という2つの主要な字体があります。簡体字は、1950年代に中国での識字率向上を目的として開発されました。繁体字と比べて画数が少なく、文字もシンプルです。中国本土、シンガポール、マレーシアでは簡体字が使用されています。

繁体字

繁体字は、現在も香港、マカオ、台湾、そして海外の中国系コミュニティで使用されており、文学や美術、書道といった分野でも用いられています。繁体字の文字は簡体字の文字と比べて複雑で、1つの文字を構成する画数も多いため、学習や読解がより難しくなる場合があります。

中国語の漢字

中国語の漢字はおよそ5万字ありますが、よく使用されるのはそのうちのごく一部です。中国政府は、簡体字3,500文字を通用規範漢字表に1級漢字として掲載しています。一方、繁体字の中で頻繁に使われる文字は約13,000字にのぼります。

以下は、簡体字と繁体字で表記が異なる文字の例です。

  • 開/开:「開く」の意味。繁体字では「開」、簡体字では「开」と表記。
  • 萬/万:「万」の意味。繁体字では「萬」、簡体字では「万」と表記。
  • 體/体:「体」の意味。繁体字では「體」、簡体字では「体」と表記。

これらの違いの一部は簡略化の過程によるものですが、歴史的・地域的な文字の使い方の違いによるものもあります。

中国の公用語は普通話であり、中国本土では簡体字が使われていますが、話し言葉・書き言葉ともに地域ごとにさまざまな違いが見られます。たとえば、広東省では広東語が主に話されており、台湾の一部の地域では福建語も広く話されています。

また、上海語や客家語など、中国語には多くの方言が存在し、それぞれに独自の特徴と違いがあります。これらの方言は主にそれぞれの地域で話されており、文脈に応じて異なる中国語表記が使用される場合があります。

中国語の種類

以下は、主要な中国語の種類と使用地域をまとめたものです。

  • 普通話(簡体字):
    • 中国本土
    • シンガポール
    • マレーシア
  • 普通話/国語(繁体字):
    • 台湾
    • 香港(広東語が使用される場合もあります)
  • 広東語(繁体字):
    • 香港
    • マカオ
    • 中国南部の広東省
    • 西洋諸国(例:米国、カナダ、オーストラリア)のチャイナタウン
このリストは一般的な傾向をまとめたものであり、各地域において地域差が見られる場合があります。どの中国語を使用するかは、各地域の人口構成、歴史的背景、政治的事情など、さまざまな要因によって異なります。

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