VTTファイルはVideo Text Tracks形式で保存されるテキストファイルで、WebVTTとしても知られています。この種類のファイルには、動画に関する情報(メタデータなど)が含まれ、動画字幕で最近使われる最も一般的なファイル形式の1つです。
字幕は、動画、映画などの音声をテキストに翻訳して、他の国の人々がコンテンツを理解できるようにする1つの方法として使われています。通常、字幕は画面の下部中央に表示されますが、人の名前や肩書など動画内に既に表示されているテキストに被らないように移動することができます。
VTTファイルはとてもSRTファイルに似ていますが、SubRip字幕ファイルとしても知られています。
SRTファイルとVTTファイルの例
以下に、VTTファイルの例を示します。
以下に、SRTファイルの例を示します。
VTTファイルとSRTファイルの主な違い
1.タイムコード形式
- SRTファイルでは、ミリ秒の区切り文字としてカンマを使用していますが、VTTファイルではピリオドを使用しています。
VTT |
SRT |
0:00:03.456 |
00:00:03,456 |
2.字幕の数字
- 上のSRTファイルの例のスクリーンショットに示されているように、各字幕行の前に数字が必要です。
1
00:00:03,456 --> 00:00:09,582
- VTTファイルでも字幕の数字を入れることができますが、必要ではありません。
3.テキスト形式
- VTTファイルではテキスト形式(フォントのスタイル、フォントの色) のほかに、画面上の表示位置の指定が可能です。
- SRTファイルではフォントのスタイルや色を指定することはできません。
4.メタデータとコメント
- VTTファイルでは、メタデータとコメントを使用できます。実際、1行目のWEBVTTの文字列がVTTファイルでは必要です。
- 一方、SRTファイルはコメントをサポートしていません。
以下は、VTTファイル内のコメントの例です。
VTTフィルの翻訳
SRTファイルと同様に、VTTファイルを翻訳する際に考慮すべき点がいくつかあります。
VTTテキスト
- 翻訳対象の動画のVTTファイルをお持ちでしたら、SimulTransはタイムスタンプはそのまま変更を加えずに、このファイル内のテキストを翻訳できます。
- VTTファイルをお持ちでない場合は、SimulTransは動画音声の文字起こしをして、タイムスタンプを追加することでVTTファイルを作成することができます。作成後、VTTファイルは別の人がレビューし、すべてが正しく入力され、タイムスタンプが正確かを確認します。次にVTTファイルはレビューのためにお客様に送付されます。
フォント
- 字幕に特定のフォントを使用することをご希望でしたら、VTTファイルではフォントを定義できますので、翻訳パートナーに伝える必要があります。
テキストの折り返し
- 字幕テキストをはっきりと読めるようにするため、フォントサイズは60以上にする必要があります。そのため、字幕は最大で2行に収めることおをお勧めします。
- 字幕が3行以上あると、動画の大部分が字幕テキストに使われることになり、魅力的な動画になりません。
ソフトサブとハードサブ
- ソフトサブは、VTTファイル(または類似のファイル)に保存される字幕です。動画で字幕テキストを表示させるには、動画ファイルと字幕ファイルが同じファイル名になるようにし、同じフォルダに保存される必要があります。
- ハードサブは、動画に完全に焼き付けられた字幕です。
最近では、VTTファイルは動画字幕で使われる最も一般的なファイル形式として急速に普及しつつあります。
動画字幕の翻訳のサポートが必要でしたら、SimulTransまでご連絡ください。